
夏の始まり
5月末、インディ500の決勝レースに全米が熱狂した翌日、静かな祈りとともにアメリカの夏が始まる
夜明けから正午まで、そこかしこで星条旗の半旗が揺れる
人々は家に星条旗を掲げ、赤いポピーを胸に付け、墓地や記念碑に赴く
花を供え、敬礼する
静かにラッパが鳴り、黙とうする
南北戦争ー
アメリカを二分した同国の歴史上最大の内戦
家族を失った人々は愛する人の墓にそっと花を供えた
その習慣は自然と広がり、やがて街を上げて戦没者を悼む日となり当時はデコレーション・デー(墓を飾る日)と呼ばれた
そして、第一次世界大戦という悲劇を経て、南北戦争だけでなくあらゆる戦争・軍事行動で失われた兵士たちを悼む日となりメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)と呼ばれるようになる
BBQ、ビーチ、フェス、キャンプ、スポーツ・・・
多くのイベントが並ぶ騒がしい夏の始まりはいつも静かだ
自由の代償
建国以来アメリカは戦い続けた
独立戦争、南北戦争、第一次・二次世界大戦、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン、イラク・・・
独立を望み、奴隷解放を掲げ、平和を願い、秩序を求め、自由の名のもとに、戦い続けた
そして、多くの命が失われた
ある者はその戦争を正義と呼び、別の者は悪と呼んだ
必要だったという者もいる、避けられたという者もいる
しかし、どんな議論をしようと評論をしようと、並ぶ墓標の数は変わらない
ある母親は言う
「国は英雄と呼ぶ。私にとってはただの息子だった・・・」
式典では地元兵士ひとりひとりの名前を読み上げる地域も多い
戦没者を「数」ではなく「彼」として扱うために
墓標の前に星条旗が揺れる
フランダースの野に揺れるポピーのように
かつて5月30日であったその日は、1968年以降は5月の最終月曜日となっています
すなわち・・・
5月25日の米国市場は休場です
米国株に投資している方々、ご注意を
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